2009年04月25日
宇宙戦闘での脅威判定 Ⅰ 加速度
宇宙での航行において支配的なのはひとえに惑星の重力、特に太陽の巨大な引力でしょう。
これを打ち破れる機動が取れることに越したことはありません。そうでなければ宇宙機は太陽を周回する軌道をとらざるを得ず、相手側の宇宙機が自由な機動をする状態であればいい的になりかねません。
逆に言えば推力を出していない状態は完全に重力の支配下であり、それは太陽に従属する存在になるということです。
つまり推力を出せれば出せるほどに重力に縛られない機動が可能であるということです。
宇宙戦闘では主に太陽系の中で行われると考えて見ます。そしてそこでは太陽が莫大な重力を持っているので軌道に乗るということは太陽を周回するということにもなります。
そういう状態になると初期観測とケプラー軌道の方程式から位置を近似的に導き出すことが可能になります。
それによってミサイルを見越し角を考慮して発射されたり待ち伏せを行われるなどの不利な点が強く働くでしょう。
これを避けるためには推力を使って軌道をこまめに変えることです。
つまり、ニュートンの法則によって定められる、宇宙船質量に見合った宇宙船の加速度が必要になるのです。
実質的に推力を決定する要素は推進剤とその噴射速度となり、それらの積で決定されます。
そして宇宙船の軌道を決めるのは重力と宇宙船の速度であり、宇宙船の速度は加速度の積分で求められます。それにより、宇宙船の速度とは質量の変化と噴射速度で決定されます。
質量の変化量が一定の場合、加速度が上がれば速度を達成する時間が短縮され、それだけ推力は上がります。
つまり条件はより過酷になりますがそれに見合う利点は存在するわけです。速度が短期間で上がれば短時間で軌道の変換を可能にし、その分だけ自由な配置を可能にします。
戦闘に有利な軌道を選ぶことができるのです。
たとえミサイルと衝突する軌道に入っていたとしても推力を使って回避軌道を取れるのです。
戦闘において宇宙船において重要な要素のひとつが加速度であるのはまず間違いないでしょう。
- by hoshik
- at 22:50