2009年05月07日
宇宙開発の壁 技術的要素
宇宙開発において、いま何が問題となっているのでしょうか?
まず技術的な観点からたってみると、なにぶん費用効果を度外視しているところが多いというところです。
現用のロケットでは大気圏突入時の熱防御でも困難な面が多く、その維持費に拍車をかけています。
スペースシャトルでの防熱タイルでは帰還後のチェックはもちろん、使用不可能となったタイルは手作業で交換せざるを得ないものです。塗布剤を気化させることで熱から守ることも可能ですがこれは再使用を考えていないもので一度ごとに塗布をしなおさなければいけないものです。これではコストの削減を期待できません。
次にロケットエンジンのほとんどが使い捨てになっている点です。唯一の再使用型現用エンジンはスペースシャトルの主エンジンになりますが、これはエンジンにしては破格の重量であり、その燃料のうち液体水素は漏れが起こりやすくタンクの製造が困難という欠点も持っているのです。現に以前に考えられている次世代のスペースシャトル案もこのタンク製造の点で挫折したといわれていますので地味ながらも重要な開発要因となっているのです。
総じて、今現在の段階では宇宙に行くには維持費がかかりすぎ、さらに生産面でもまだ機械化できていないことからくる生産効率の悪さがあいまって工業製品として必要であろう低価格化および量産性の高さがロケットでは期待ができないと思われます。
ですがスペースシャトルは1970年代の技術で作られているものであり、いまだに2000年代の先端技術を前面に出した設計のロケットが少数です。
これからのロケットに求めるのは打ち上げ能力よりも生産性を向上させるということではないでしょうか。
そのため、まず精密で高速な作業を行える生産ラインを確立させ、その生産ラインに見合っただけの技術でロケットを設計することが必要になるでしょう。これによって多少の打ち上げ能力を犠牲にしても廉価版のロケットが「製品」として生産されるとなれば、宇宙利用のための手段が比較的手軽で多く利用できるわけです。
- by hoshik
- at 22:07