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  • 序文

2009年05月17日

宇宙殖民

 人類はいまだに真に「未知の領域」を経験していません。地表にはなにかしら人類が存在し、何らかの形で文化文明が伝番しています。
 そのおかげで時間はかかりましたが地域での情報交換は研究や解析で可能になり、その規模は世界的です。ですがいまだに人間がもともとすんでいない領域である海中や地底などには殖民しておらず、宇宙も例外ではありません。
 何らかの目的を持って宇宙に進出する場合、果たして人間はそこを第2の故郷にするのでしょうか。
 
 宇宙ではもともと人間の身体能力を低下させる環境であり、殖民世代から第2世に世代が移る段階で地球環境には適合できなくなるほど虚弱になる可能性があるのです。
 それを防ぐには重力を発生させるか常に体へ負荷をかけるかのどちらかなのですが前者は生活面で有利であり、後者はコスト面で有利になります。なぜならば重力の発生には宇宙空間で居住区を回転させておく必要があり、いわば「大地」をいちから設計して作らなければいけないためです。体に負荷をかける行為は、筋力トレーニングから圧力を常にかける服までさまざまなものがありますが、どれも生活に深くかかわることになるために制約を余儀なくされるでしょう。
 ですが逆に言えば重力を発生させられれば生活に不便さが減り、体に負荷がかかる機構が採用されれば安上がりに普及することも可能であると思われます。
 次に必要なのが酸素と水ですが、大きく問題化するであろう事柄は食料です。
 宇宙で土を持ち込んでそのまま畑を作るのは空間的にもエネルギー効率でも厄介な問題となりうるでしょう。水耕栽培も肥料などを土よりもおおく消費するという説もあるために、技術力と生活圏の規模で左右される問題ではないでしょうか。

 それをかんがえてみると、宇宙殖民とは地球環境を再現して住むかどうかの選択でもあると考えることができます。
 地球としての版図を広げるのか、それとも新しい環境で生きていくか、それが問題でしょう。

ブルーベリーアイ

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