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  • 序文

2009年06月07日

宇宙から見て地球は必要に映るのか

 宇宙は天然資源の宝庫であり、太陽系だけでも一定の技術と人類の自制心があれば無尽蔵といえる資源を有効活用できます。
 金星の2酸化炭素。彗星の水資源。木星型惑星の重水素。そして広大な土地。
 地球は人間が生活するにはちょうどいい環境であること以外は宇宙への制限が大きすぎます。厚い大気と高重力は宇宙往還を大きく阻害し、資源はいつそこを尽きるかわからずに環境汚染も今の人類にはたやすく行えるわけです。
 もし人類が太陽系に播種し、その種族が自らの住処に適応しきった場合、地球は彼らに自由と権利を与えなければいけません。地球が保護者として振舞えるのは人類が新しい環境に適応していない時期だけであり、それを乗り越えればもはや地球はすでに彼らの種族の故郷ではなくなっているでしょう。
 宇宙の人類が地球を見限り、捨て去るとして人類は地球に立ち止まり続けるべきでしょうか?
 
 結果的には立ち止まらざるを得ないのではないでしょうか。進化とは急激に行われるといわれるときがあります。ですがたとえ環境に適応したといっても遺伝子まで適応できるとは限らないのです。ダーウィン方式の進化論では進化には何世代もの交代を繰り返さなければ地域に適応できたとは言えず、かといって遺伝子を設計するとしても、それは果たして人類なのでしょうか?人間は血のつながりに安堵感を持つ動物であると考えられるとすれば、この方式は血のつながりを完全に断ち切って新しい生命を人間に似せて作る行為です。人間のほうがそれにたいして嫌悪や危機感を抱くことは目に見えます。進化での競争相手が出現するのですから、種族一掃の危険をもたらすと考えかねないのです。
 
 これは人類播種の観念上、非常に重大になるでしょう。人類が進化論を悪くひね曲げた呪縛から放たれない限り、この解決方法は完全に達成できないでしょう。
 そのために人類は地球に種族を残すでしょう。地球人類がいざというときに失敗した場合に宇宙での開発を再開するために。

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