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  • 序文

2009年06月24日

宇宙での感染症

 宇宙空間は生命が存在し得ないということになれば、逆に病気を起こす菌やウィルスが存在できないことになります。
 ですがウィルスは乾燥させると宇宙空間でも生き延び、水で戻せば再び活動するという厄介な存在です。さらに宇宙の放射線に当たれば簡単に性質を変化させてしまい、そうとう有毒なものに変わることもありえるのです。

 他天体なども微量な酸素や水を利用してウィルスが生きている可能性も捨て切れません。未知の病気がはやることもありえるのです。

 それを回避するにはひたすら新薬を開発するしかないのでしょうか。
 ワクチンを例にすると、ワクチンは微弱な活動になった古いウィルスを鶏卵で増やしてそれを基に作るというプロセスになっているようです。
 ですがそれもあくまで人間に耐性を与えるというきっかけに過ぎず、ウィルスへ実際に効果を与えるものではないのです。

 実際に働きかけるのは免疫細胞の作り出す抗体か、食細胞と呼ばれる免疫細胞です。
 エイズなどはこの機能をつかさどるシステムを麻痺させる機構を持っているので有名ですが、そのように免疫をのっとるウィルスが存在すれば人類は致命的な打撃をこうむりかけません。

 そこで効果があるかもしれないと研究されているのが生体部品で作られたナノマシンでしょう。
 これらはATPと呼ばれるエネルギー物質を使って生体モーターを駆動させることで移動できる人工の抗体あるいはアンチウィルス機能を持ったものです。
 生体モーターは文字通り生物が持つモーターです。これは特殊な微生物がもっているとされており、これが実用化されればかなりの小型マシンが出来ると思われます。
 これを大量生産して人体の中に常駐させ、独立させた免疫系とさせればその病気に応じた対応も取れると期待できます。たとえれば直接ウィルスを倒せる機能があれば薬物などの副作用なしで患者を復帰させることもできます。その場合に問題になってくるのは情報伝達の方法やウィルスの判別法でしょう。これは研究を待つところです。

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