Search


Category Archives

  • 序文

2009年06月27日

宇宙船を観測艦にしてみると

 今のところ深宇宙を探る手立ては地球軌道上に浮かぶハッブル望遠鏡をはじめとして極少数です。
 宇宙での観測は大気圏などの障害がなく、ほとんどそのまま電磁波をキャッチできるのです。
 さて、ここで宇宙船を建造できたとして、もしそれに観測機器を取り付けた場合、どんな利点があるでしょうか。
 宇宙では恒星でしか位置を頼れるものがなく、さらに恒星を一点から眺めても位置はかなりつかめずらいのです。
 そこで2点間で同時に観測した情報を照らし合わせてみると、距離・方向がある程度わかるのです。
 なぜかというと、宇宙ではあまりに遠すぎて恒星が距離が違っていても1点で眺めるだけでは同じ距離に見えます。ちょうど地球をドライブしていて1km進んだとしても月がなぜかついてくるという現象も、移動した距離が地球とつきの距離に比べてあまりに近すぎるために1点で眺めたのとぜんぜん変わらないために起こるのです。

 もし、そこで移動距離を直線で1万メートルまで伸ばして瞬時に移動してみると、月は出発点で眺めたときよりずれるでしょう。これの情報を元に、移動した直線を底辺とし、月を観測して、底辺から測って月が見えた角度を割り出すと、三角関数をつかって距離が割り出せるのです。
 これを大々的に応用したのが観測艦構想です。
 3角形を宇宙で作図していっぺんに精密な宇宙の地図を完成させようというものです。
 瞬時に移動するのは無理ですが、前もって観測艦を移動させておいて、時間を合わせて観測すればデータが得られるのです。
 宇宙船が建造できればもうそれは完全に実用化できるものであり、深宇宙探査においては実に役立つ航法情報になりえます。
 ただ問題は遺贈できる距離でしょう。銀河系全般の情報を知りたいのであればもはや移動距離は地球からはかれば太陽系を越えるはずで、それだけの速さや持続時間を持つ宇宙船が果たして出来るのであろうかという疑問が浮き上がるのです。
優香 茶のしずく