2009年09月09日

宇宙衛星レーザー兵器はどこまで用途が考えられるか

 最近ではレーザー兵器が一部の国で使用され、ロケット弾の迎撃に使用されているといいます。
 ですがそれは地上の兵器であり宇宙に持ち込まれてはいません。

 ですがもし宇宙空間にレーザー砲を持ち込むとなればどのような使用用途があるのでしょうか。
 レーザー砲を宇宙空間に持ち込むメリットのひとつには、理論上は大型化が可能であるということでしょう。
 つまり、移動するにしても軌道速度は外力が無ければ維持されるので地球上空を分単位で移動することができます。さらに落ちるという心配があまりないので大型化しても問題は無いというわけです。もちろん宇宙に運ぶ手段、ロケットの性能により重量の制約は出ますが、分解して宇宙で組み立てることも可能になれば大型でも問題なくなると思われます。
 船であればある程度の大型化ができますがいかんせん機動力の面で弱く、浮力の問題や推力の問題がからみます。

 ここでさらに宇宙レーザー砲の利点を挙げると空気が無いためにレーザーが拡散しないという点です。
 それは威力の差に直接つながり、より確実に目標を破壊できるでしょう。

 しかし宇宙という環境では不利な点もあります。
 まず燃料補給という点では、ロケットしか使えないので補給手段が限られていることになります。メンテナンスも宇宙空間で行うか、それができないならば燃料を多く使うのですが宇宙往還機で地表まで回収しなければいけません。
 さらにレーザーは地表との距離、そして空気により地表への威力が大きく制約されます。これはつまり出力によっては宇宙専用の兵器となりかねないということです。
 偵察衛星や通信衛星をはじめとする戦略的に重要な宇宙機は存在しますが、それらを専門に打ち落とすだけの兵器となり、用途が限られるということになります。

 用途は多くもっていればそれだけ兵器は生存ができます。用途が限られれば、その用途の必要がなくなるだけでその系譜は途絶えるのです。
 
 宇宙レーザー砲は表向きは実用化されていませんが、もし作られるならば、いまのところ使用しなければいけない理由も押しが弱いため、その用途の利益と作る損益を天秤にかけられることはまず間違いないでしょう。
 そうなったばあい、宇宙空間といういまは人類になじみの薄い空間の兵器が必要になるというのか、そこが疑問点になるでしょう。

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